江戸時代の元禄年間(西暦1690年代)に京都の菓子類の製造方法が江戸に伝わり、うるち米粉を蒸して練上げ、竹筒等で型抜きし天日で乾燥した生地を火種を入れた七輪と一緒に背負い、客の求めに応じてその場で生地を焼き、塩又はヒシオ(醤油の素)を付けその香ばしさを売物にして歩く商売があった。当時の民衆は未だ醤油を口にすることが出来ず、主として醤油の代りにヒシオを使用していたことが文献にも明らかである。
またその頃、江戸の北郊地帯(柴又、町屋、千住、竹ノ塚、草加)にかけて、米粉を蒸して乾燥し、炭火で焼いたものに塩味を付けて食べていた土地の農家があったといわれている。
その後、文化、文政の頃(西暦1800年代)となり、初めて醤油が一般に普及されるに及んで、塩又はヒシオで家内工業的に製造販売されるようになった。
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